2010年5月25日火曜日

第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(79km~Goal)

79km地点、馬越峠(標高1620m)のエイドで一休み。ストレッチをして下り始める。

80km通過 8:57'21 Lap:54'57(10'59/km) 13:57 p.m.

急な下り坂で両脚全体への衝撃が増す。耐えながら、なんとか走り続ける。
爪がつま先にあたる。スピードを上げることができない。
ブレーキをかけながらの走りになるため、右脚の負担が大きい。爪が死ぬ~
(※1週間後、人差し指の爪は黒くなってしまいました...)

約5kmの急坂を下りきり、約84km地点(標高1180m)で右折。県道68号線へ。

千曲川を鯉のぼりが気持ち良さそうに泳いでいる。遙か彼方に久し振りに見る八ヶ岳。

橋を渡って千曲川左岸の道に入る。久し振りに平坦な道路。再び暑さを感じだす。

この辺りから、抜かれる人数が多くなる。タイムも順位も問題ではない。
ゴールするんだ。ベストを尽くそう。

午後の日差しの中、スローペースで千曲川沿いを走り続ける。

85kmの標識が出てこない。そこまでペースは落ちていないはずだが...

千曲川に別れを告げ集落の中へ入っていく。

87km、最後のレストステーション、川上村多目的センターに到着。この区間、走り抜いた。85kmの標識は見落としたようだ。

87km通過 9:42'02 Lap:44'41(6'23/km) 14:42 p.m. ※80km~87kmの7km

体が水分を欲している。ウィグライウォーター、水、コーラをがぶ飲み。
うどんを持ってフラフラとテント内のパイプ椅子に腰掛ける。

残り13km。初めて完走できると実感する。
(しかし、ここから13kmで野辺山の厳しさを思い知らされるのだが...)

八ヶ岳を見ながら食べたうどんが忘れられない。

10~15分くらい休憩したか。
このまま、ゆっくり座っていたい気分だったが気持ちを奮い立たせ、再び走り始める。

67km付近で並走させていただいたゼッケンNo.1xxxN村さんに「追いついた!」と声をかけられながら素晴らしいスピードで抜き去られる。90km付近であのスピード、素晴らしいペース配分、精神力。

前のランナーを目標に我慢して走るが、あれだけ飲めば当然のように腹痛。今日は何度も腹痛になったが、5分間くらいペースを落として我慢すれば回復することを学んだ。

90km手前で野辺山方面へ左折。

90km通過 10:10'06 Lap:28'04(9'21/km) 15:10 p.m. ※87km休憩~90kmの3km

標高1150m。ここから標高1350mの野辺山まで登り坂が始まる。

両脚が痛み、脚に力が入らない。ちょっとした登りでも走ることが難しくなってきた。

もう走りたくない」という気持ちと「歩いちゃダメだ」という気持ちが交互に襲ってくる。

少し傾斜がゆるくなったところで走り出すが、コーナーを曲がると1kmくらい見通せる直線の登り坂。

精神力が試される。

傍から見たら歩いているのか走っているのか分からないようなペース。

気持ちだけは走っている。

ビニールシートで覆われたキャベツ畑?沿いに左へカーブし、八ヶ岳高原線の踏切を越える。

93km、食料のある最後のエイドで補給。

妻からのメールに励まされる。
「あともう一息ですね。ファイト!」
「93。今のペースだと、あと1時間近くかかるかも」
「お疲れさま。ゴール付近で待っています」

ありがとう。早くゴールに辿り着きたい。

両脚の痛みが増す。「走り」と「歩き」、歩きの比率の方が圧倒的に多くなってきた。

歩きも集中していないと、とたんにペースが落ちて、立ち止まってしまいそうになる。

日も傾き始め、肌寒くなってきた。

応援してくれるお婆さんに手を降って応える。声が出ない。「本当にありがとう」

95km通過 10:53'27 Lap:43'21(8'40/km) 15:53 p.m.

残り5km通過。ここからは1km毎のキロ標識になりカウントダウンが始まる。

ゴールの方角から、高瀬さんによる「Happy Birthday」の歌声が聞こえてくる。
誕生日をウルトラ完走で迎える幸せなランナーがいるようだ。


両脚は、とっくに限界を越えてしまっている。

走りたい。たった5kmを走れないことが情けなくて悔しい。雄叫びを上げ気合を入れ直す。

残り4km、最後の急坂を一歩一歩、歩いて登る。

沿道からの熱い声援、
そう!ゆっくりでいいよ!これが最後の坂だよ!がんばれ!!

気力だけで前に進む。

最後の急坂を登り切ると野辺山駅が見えてくる。線路の向こう側はゴール地点。
しかし、コースは駅と反対方向へ遠ざかっていく。野辺山は最後まで精神力を試されるコースだ。

残り3km、最後のエイドでウィグライウォーターを飲み干し走り出す。

高原の爽やかな風が吹いている。

残り2km、右膝から下に刺すような激痛がはしる。やばそうな痛みだ。もう走るのは無理なようだ。

右脚を引きずりながら、一歩づつゴールを目指して歩く。

残り2kmからは、何十人にも抜かれる。そんなことはどうでもいい。ここまで来たんだ、這ってでもゴールする。

残り1km

残り500m、八ヶ岳高原線の踏切を越えて野辺山駅方向へ右折する。沿道の応援が多くなる。

最後の気力を振り絞って一歩一歩、脚を前に運ぶ。

遠くで手を振っている妻と娘の姿が見えてきた。帰ってきたぞー!

駅前の角を左折して最後の直線へ。

娘が追いかけてきて、いっしょに走りだす。

幸せだ。

そして、午後4時41分、100kmの長い旅路の終着点に到着した。

100kmゴール 11:41'21 Lap:47'54(9'35/km) 16:41 p.m.



正式タイム 11:41:17 男子100km 233位 エントリー1535人、完走者985人(完走率:約6割)


ウルトラランナーになるという夢が叶いました。

ウルトラマラソンは、自分との戦いという面が大きい。だからこそ、一人ひとりが主役になれ、ゴールでの達成感、充実感、感動を同じように味わうことができる。そして、ウルトラでは体力のみならず気力が重要であることを実感しました。

エイドの皆さん、沿道で応援して頂いた皆さん、いっしょに走ったランナーの皆さんのおかげでゴールできました。

Twitterでも温かいお祝いのお言葉をいただき、本当に嬉しかったです。
@ThespaRunnerさんは今年デカフォレストに認定されました。野辺山のタフなコースを完走するのに誤魔化しはきかない。それを10年間継続する凄さは想像を絶します。

そして、いつも自由に走らせてくれて、応援までしてくれる家族に感謝します。本当にありがとう。

完走直後に首に掛けていただいた、完走メダル。

初めてのウルトラマラソン完走メダルはいろいろな思い出が詰まっていて、大切な宝物になりそうです。

皆さん、本当にありがとうございました。


ウルトラマラソン後の体調と反省点

2010年5月23日日曜日

第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(42km~79km)

42km地点にある「八峰(ヤッホー)の湯」に到着。

ここは、3箇所あるレストステーション(内2箇所に荷物を預けられる)の、最初のポイント。
手前の方でゼッケンを確認する人がいて、到着すると自分の荷物が用意されているので待たされずありがたい。SEIKOのランニングウォッチは、4:01:00を表示している。

ゴミ袋を脱ぎ、シューズ靴下を履き替え、補給食をウエストポーチに詰め込む。

シューズ:THE NORTH FACE Single-Trackasics GELFEATHER GS2
靴下:X-Socks SPEED ONETABIO 5本指

補給食はショッツ2袋、aminoVITAL1袋、aminoVITALタブレット1個、ウィグライプロ1袋。
今回ショッツは、ワイルドビーン、コーラ、コーラバニラを飲んでみたが、ワイルドビーンが一番口に合った。

ウィダーinゼリー(マルチビタミン)を一気に飲み込みトイレに寄り、小海に向けて再び下り坂を駆け下り始める。

レストステーションを出てすぐのところが42.195km地点。フルマラソンのゴールだが今日は通過点でしかない。

ここまで快調に走ってきたが、下り始めて次々と異変が起こる。
ウエストポーチがバタついて走りにくい。先ほどまでは、ゴミ袋がバタつきを押さえてくれていたようだ。前に回したり後ろに回したり。結局5kmほど試行錯誤して、前で少し締め直したところで落ち着く。

また、分かっていたことだが、シューズのサイズがワンサイズ大きい。普通の坂では気にならないのだが、これだけの急坂だと足が前に滑り、爪先があたる(特に右足)。それを避けようと爪先を丸めてしまうので変な力が脚全体に入る。

さらに、腹痛にも襲われる。先ほど一気に食べたウィダーinゼリーが影響しているのか?

スピードを落として対処するも、無駄な体力を消耗してしまった。
野辺山のコースは小さなミスも見逃してくれない。

45km通過 4:29'41 Lap:38'09(7'38/km) 9:29 a.m.

レストステーションでのロスタイムが10分含まれているとはいえ、下り坂で思うほど時間を稼げなかったのは残念。

45kmを過ぎると国道141号線にぶつかる。松原湖入口の信号はちょうど青。この辺りから再び集団が形成される。141号線からすぐに離れ、八ヶ岳高原線の踏切を越えて千曲川の右岸沿いを小海に向けて走る。

小海まで引き続き下り傾向だが、急坂のあとでは下りに感じない。一気に標高が下がり気温が上がり、日差も強くて暑さを感じる。少し疲労も感じ始め、単調な道路に集中力が失われていく。

右カーブでは道路を横切って右端を走るランナーが多い中、前を走る緑色のゼッケン(デカフォレスト)No.xのランナーは、淡々と道路の左端を走る。そうだ、これは自分との戦いなんだ。ゴールした時に納得できるレースをしたい。私も真似をして左端を走ることにする。

集中力を取り戻し、前のランナーを目標に走り続ける。

小海トンネル西の信号もちょうど青。小海中学校が見えてきた。50km、コースの半分に到達だ。

50km通過 4:54'41 Lap:25'00(5'00/km) 9:54 a.m.

50km地点のお蕎麦は旨いとの評判。

これまでのエイドでは、腹痛とトイレを恐れて、ウィグライウォーター、梅干、いちご、オレンジ、チョコレートだけを補給してきたが、初めて本格的な固形物を胃に入れる。

旨い!コシがあり冷たくてのどごしがいい!

少し回復したところで、妻からのメールに返信する。
「調子はどうですか?」
「50キロ通過」
「もう半分ですか?早いですね。これからが大変ですね。」

頑張るよ!

50kmを出発したところで、ふたたび緑色のゼッケンNo.xに抜かれる。昨日、選手説明会のトークショーに出演されていたN川さんでした。しばらくは再びN川さんを目標に走らせていただく。この後も休憩の度に前後して走ることになる。

50kmのエイドを出てすぐ右折、県道2号線、相木川沿いを走り、じわりじわりと標高を上げて行く。


54km地点で、県道124号線にぶつかる。
ここは一旦直進(県道124号線)し、北相木村役場で折り返してきてから、右方向(南相木村)へ向かう地点。

55km通過 5:27'11 Lap:32'30(6'30/km) 10:27 a.m.

県道124号線を、58km地点の北相木村役場まで登る。約4kmで50m程度の登りだが、疲労を感じ始めた体にはきつく感じる。

特に、ここは折り返してきたランナーとすれ違うので、折り返し点はまだか?と焦り、我慢が強いられる区間であった。アンパンマンなど40km付近まで前後していたランナーたちとすれ違う。

天気も良い。気温も上昇してきた。暑い。

ようやく見えてきた北相木村役場(右側)

ここでは、ウェアを着替え(asicsの裏毛Tシャツからmontbellの半袖ジップシャツ)、腰に消炎スプレー、ウィグライプロを補給した。補給食は、ショッツ2袋、aminoVITAL1袋、aminoVITALタブレット3個、ウィグライプロ1袋を詰め込む。

暑さのあまり、手袋とアームウォーマーを荷物に預けてしまった。これはあとで後悔することに。。。

帽子を冷水プールに浸して被り、ウィダーinゼリーを手に持って走りだす。今回は走りながら少しづつ補給する。

県道2号線に戻るまでは下り傾向だがスピードが上がらない。

何度も腕時計を見るが、なかなか時間が経過しない。。。

60km通過 6:06'26 Lap:39'15(7'51/km) 11:06 a.m.

58kmレストステーションでのロスタイムは10分程度。ここで初めて全体のペースが6'00/kmを越えてしまった。

県道2号線を左折、いよいよ、南相木村、その先の馬越峠を目指す。

このコースは山間の道が多く集落も少ないため、沿道の応援はあまり期待できない。
そんな中で街角にちょこんと座ったお婆さんから応援を受けると大きな力になる。自然と笑顔になるだけで体の疲労を忘れることができる。

60~65kmの区間は比較的傾斜も少なく、なんとか6'00/kmペースを維持。

気温も上がり、脚の疲労もはっきり感じるようになってきた。

65km通過 6:37'35 Lap:31'09(6'14/km) 11:37 a.m.

65kmを過ぎると、いよいよ馬越峠に向けて傾斜がきつくなってくる。

まず、腸腰筋が悲鳴を上げ始めた。この先のことを考えて急坂では歩きに切り替える。
ゼッケンNo.xのN川さんに「がんばれ」と小さく一声かけられ、背中を見送る。強い。

67kmの南相木村役場に到着。トイレ休憩。しゃがむにも、立ち上がるにも大腿部の痛みが辛くなってきた。

帽子を冷水に浸す。脚にもかければ良かったのかもしれないが、足が濡れてマメができることを恐れてかけなかった。

気温も上がり、脱水症状にならないように、ウィグライウォーターと梅干は欠かさず補給する。1杯までなら大丈夫だが、無意識に2杯目を飲んでしまうと、腹痛に襲われペースダウンを余儀なくされる。このあとも度々、腹痛に襲われる

67kmのエイドを過ぎると再び激坂。腸腰筋が痛み、歩かざるおえなくなる。

この坂ではゼッケンNo.1xxxのN村さんとしばらく並走(私は歩き)になる。
N村さんは、「一度歩いてしまうと、次に走り出すのが辛いから」と走り続ける。強い。

本当に、一度歩くと次に走り出す時の脚の痛みが辛い。
「この時間にココならば完走は大丈夫ですよ!」と励ましていただく。
昨年は9時間40分台で走られたそうだが、今年は練習不足で11時間くらいが目標とのこと。

野辺山の100kmは、鍛えられた者が挑戦し、それでもはね返される本当にタフなコースだ。

腸腰筋の痛みが回復したので走りだすが、ペースが全く上がらない。
一歩一歩、両脚全体に痛みがはしりだす

70km通過 7:21'18 Lap:43'43(8'45/km) 12:21 p.m.

じわじわと、6'00/kmペースから遅れていく。焦る。

12:25、71kmのゴール地点を通過


走り始めて、7時間25分で71kmのゴールを通過する。

71kmを過ぎて、県道2号から離れ、川沿いを上流へ向けて進む。
登りは歩き、平坦はなんとか走る状態。両脚の痛み、特に右脚全体の痛みがひどくなる

馬越峠が見えてきた。


74km付近(標高1220m)で、馬越峠に向けて右折する。この10kmで200mほど登ったことになる。
ここから79km地点の馬越峠(標高1620m)まで5kmで400mの急登が始まる。

歩き。ほとんどのランナーが歩き。時々、荒い息遣いで駆け上がっていくランナーが通り抜ける。強い。

妻へメール。
「73キロ通過。限界を超え始めました」
「あと四分の一ですね」

まだ、四分の一もあるのか・・・と絶句。
普段25kmなんて、軽く走れる距離だが、今は途方もなく遠い距離に感じる。

75km通過 8:02'24 Lap:41'06(8'13/km) 13:02 p.m.

どれだけコーナーを曲がってもその先に急坂が待っている。どこまでこの坂が続くのか。

日陰に入り体温が下がり寒さを感じる。
アームウォーマーと手袋を手放してしまったことを後悔する。

だいぶ登ってきた。

76km付近のエイドが見えてきた。ここで左折して県道2号線を登り続ける。

行けども行けども、坂は終わらない。しんどい。歩くのもしんどい。

「あと2~3kmですよ!」と声をかけていただく。自分は誰も励ますことができない。


13:48、79Km地点の馬越峠に到着

ついに馬越峠に到着した。走り始めてから8時間48分。
前日の説明会でも「79kmの馬越峠を越えれば9割は完走できる。」と言っていたので少し安堵する。

しかし、ここからが本当の野辺山だった。 ...つづく(79km~ゴール)

2010年5月22日土曜日

第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン(Start~42km)

ウルトラマラソンに初挑戦しました。
第16回星の郷八ヶ岳野辺山高原100kmウルトラマラソン
7ヶ月前に走り始めた時、自己の限界に挑戦してみたいと思いエントリーした大会です。

野辺山を制する者はウルトラを制す」「国内屈指の難コース

100kmという超長距離に加えて、標高差1000m以上、準高地 という過酷なコース。
一方で雄大な八ヶ岳連峰の麓、変化に富んだ信州の大自然が美しいコース。
”初”ウルトラマラソンは一生に一度、これ以上の舞台はありません。

コース図


野辺山スタート(5:00)→ 横岳中腹 → 42km 八峰の湯 R(関門11:00)→ 50km 小海町(関門12:00)→ 59km 北相木村役場 R → 南相木村 → 71km 滝見の湯 → 79km 馬越峠(16:50)→ 87km 川上村多目的センター R(関門17:30)→ 野辺山ゴール(関門19:00) ※R: REST STATION(着替えポイント)

スタート(標高1350m)後、9km付近から林道トレイルで18km付近の横岳中腹(標高1908m)まで登る。23km付近からロード。50km地点の小海(標高880m)まで降る。79kmで正念場の馬越峠(標高1620m)越え、更にゴールまでの登り。その間も小さなアップダウンがあり平坦な道はほとんどない。前日の説明会で事務局の人が「野辺山を13時間で完走した後、サロマでは9時間半で走れた。」と言うほどのタフなコースである。

今回の目標は、ただ一つ、『 ゴールする 』こと。
初ウルトラマラソン、なんとしてもゴールして完走メダルを首に掛けてもらいたい。

ペースは、ジョグペース(6'00/km)を基準に、登り(7'00/km)、下り(5'00/km)を目安にした。70kmを7時間、70~80kmの馬越峠越えは歩きも入るだろうから90分、残り20kmを2時間で、10時間半くらいで走れたらと考えていた。実際にはエイドでの給水・給食、トイレ、写真撮影などが含まれるので、30秒くらい速いペースで走ることになる。

起床は朝3時
朝食は、蜂蜜サンド、あんパン、小ドーナツ、ウィダーinゼリー、オレンジジュース。

スタート時のウエアに着替え、冬レース用のダウンコートを羽織り外に出る。
気温7℃、寒くはないが霧がすごい。

4時前、視界5mの濃霧の中、出発。10分ほどで野辺山に到着。気温は5℃










会場の南牧村社会体育館入口前で、着替え用の荷物をトラックに預け、体育館内へ入る。体育館内は、すでに大勢のランナーで足の踏み場もない状態。

ウィグライプロ、VAAM、小ドーナツを口に入れ、ゴミ袋、イヤーウォーマー、ネックウォーマーを装着。ゼッケン番号を記入した荷札を付けて荷物を預け再び外に出る。防寒対策と冬の朝ラン経験のおかげで寒さは感じない。

トイレに行った後、30分前にスタート地点に並び、写真を撮ったりストレッチなどをしてスタートを待つ。15分前から高瀬さん、坂本さんによる競技説明があり、最後にトリノ五輪金メダリストの荒川静香さんがゲスト・スターターとして登場。






午前5時、熱く長い一日のスタートが切られた。

100kmのエントリーは、1739人(男1535、女204)。71kmは、388人(男289、女99)、42kmは、352人(男241、女352)。合計2479人。

スタート直後は、平坦な道が続く。
静かに山を目指す2000人のランナーたちを牛たちが見送る。

キロ表示の看板は5km毎にある。
チップの計測地点は安全な場所に設置されているためキロ表示看板の位置とは異なるようだ。

5km通過 23'25 Lap:23'25(4'41/km) 5:23 a.m.

5km付近で荒川静香さん、JR最高地点では坂本さん、高瀬さんとハイタッチを交わす。
一旦晴れかけた霧に再び包まれる。この先にどんなことが待ち受けているのか...



国道141号を渡ると登り傾斜が始まり、9km付近から林道トレイルが始まる。



予想以上に石が浮いていたり、轍が深いところもあり、走る場所が限られる。

今回、ロード用シューズ一足で走り通すか、前半はトレイルラン用シューズで走るか迷ったが、練習で65kmを走った時のダメージを教訓に、クッションも良いトレイルラン用シューズを選択した。これは正解だったと思う。

登りは箱根駅伝5区東洋大柏原選手が言う「体の真下にバンッと接地する」イメージで走る。また急な変化など無駄な動きをしないように注意する。100kmでは少しの積み重ねが響いてくるはずだ。リラックスして無駄な力を使わないように心掛ける。

10km通過 54'09 Lap:30'44(6'09/km) 5:54 a.m.

朝6時、朝霧に包まれた静寂の林道を走り続ける。

標高が上がり酸素が薄くなってきたことを感じる。


霧が晴れてきた。コーナーを回ると朝日に輝く雄大な八ヶ岳が!

その風景に圧倒され、思わず足を止めて撮影する。
通りかかったデカフォレストを表す緑色ゼッケンのランナーから「綺麗ですね。今年は雪が多いですねえ。」と語りかけられた。10年間、毎年この山を見て走ってきたのかと思うと凄みを感じる。10年後も元気に走っていることができるだろうか。

15km通過 1:28'44 Lap:34'35(6'55/km) 6:28 a.m.

15kmでトイレに寄ろうか迷ったが、2人並んでいたので先に行くことにした。
しかし、この選択は大失敗だった。。。

15kmを過ぎて50mほど下る。ダイナミックなコース、コーナーを回る度に残雪残る美しい八ヶ岳が現れる。

再び登りが始まると、先ほどトイレをスルーしたことを後悔し始める。

6:49、18km付近のコース最高地点(標高1908m)を通過。


大幅にペースを落とし脂汗をかきはじめる。20kmのエイド(トイレ)はまだか、まだか・・・もうダメだ・・・と思ったところで、ようやく20kmのエイドが見えてきた。助かった。
20kmのエイドに到着。しかし先客が1人並んでいた。早くしてくれ・・・なんとか耐えた。

教訓 : ウルトラで少しでもトイレに行きたくなったら、すぐに行く。並んででも待つ。

20km通過 2:05'37 Lap:36'53(7'23/km) 7:05 a.m.

トイレのロスタイムは5分くらい。ここまで無理なく予定通りのペースで走れている。

軽くなった体で下りに突入、ここから3kmの急坂が続く。不安定な路面だがTNF Single-Trackがしっかりグリップしてくれて安心して駆け下りることができる。

下り坂ではブレーキをかけて脚にダメージを与えないよう、ストライドを狭め、接地点が体の近くになるように意識し、リラックスして小刻みなステップで駆け抜ける。

23kmで林道に別れを告げ、ロードに出る。


25km通過 2:28'59 Lap:23'22(4'40/km) 7:28 a.m.

24km付近(標高1500m)まで下ったあと再び小刻みなアップダウンを繰り返しながら29km付近まで標高差100mほどを登る。

朝7時を過ぎ、新緑の林の中で野鳥のさえずりが聴こえだす。

30km通過 2:57'19 Lap:28'20(5'40/km) 7:57 a.m.


29kmから34kmで標高1600mから標高1400mまで駆け下り、再び標高1500mまで登ったところが、最初の温泉「稲子湯」。このコースには3箇所の温泉があってランナーは無料で入れることになっている。いつかはそんな旅もしてみたい。

35km通過 3:22'30 Lap:25'11(5'02/km) 8:22 a.m.

稲子湯を過ぎると登り坂は歩く人もいる。
僕は走り続ける。下り坂になると抜かれる。抜いたり抜かれたり、まるでウサギとカメだ。

そもそも、同じレースに出ていてもみんな目的が違う。
入賞を目指す人、サブ10を目指す人、完走を目指す人、全国のランナーとの交流を楽しみにしている人、温泉を楽しむ人。

みんな、それぞれの目的に向かって、それぞれのペースで走っているんだなあ。
そんな当たり前のことを再確認しながら走り続ける。

標高1600m付近まで登ると、傾斜がゆるやかな区間に入る。振り返ると、美しい八ヶ岳の稜線が。

このあたりはランナーの間隔も開いて、マイペースで走れるようになってきた。

一人で走るのは結構好きだ。毎朝、一人で走っているのでこの方が快適に感じる。
でも、きっと、一人では走れなくなる苦しい時が来るはずだ。誰かの助けが必要になる時が必ず来る。

今、同じ時間の中を走っているランナーは、それぞれの価値観、目標を持って、それぞれのペースでゴールを目指している。
その中でいろいろな出会いや出来事がある。調子の良い時もあれば、苦しい時もある。

人生と同じだなあ、ウルトラマラソンは人生そのものだ。

今日の目標はゴールすること。



37kmを過ぎ、県道480号線を右折。いよいよ国道141号線まで8kmで標高差600mの本格的な下り区間に入る。

見覚えのある白樺林が見えてきた。

40km通過 3:51'32 Lap:29'02(5'48/km) 8:51 a.m.


スタート時に前を走っていたアンパンマンが見えてきた。

ここまではリラックスして走ることができた。

疲れは感じていない。レースはまだ始まったばかりだ。 ...つづく(42km~79km)

2010年5月19日水曜日

野辺山高原ウルトラマラソン前日受付

日曜日は朝3時起床の予定。体を慣らすため、土曜日も朝4時起床

荷造りをして、8時ごろ自宅から野辺山高原に向けて車で出発。
調布から中央自動車道に入るが国立から相模湖まで断続的に渋滞。先は長い、のんびりと。

10時ごろ談合坂SA到着。朝食に名物「おにぎり弁当」を食べる。美味い。
明太子が一番人気のようだが、梅干と鮭。レース前なので刺激物や油物は控え炭水化物中心で。

談合坂SAをすぎると渋滞も解消し、快晴の青空の下、気持ち良くハイウェイを疾走する。
笹子トンネルを抜けると、南アルプス 北岳(標高3193m、日本第二の高峰)が目に飛び込んでくる。

さらに甲府を過ぎると右前方に八ヶ岳南麓の美しい裾野が見えてくる。いよいよだ。

長坂で中央道を下り、県道28号線に入ると一気に標高が上がり始める。
以前来た時は清里高原有料道路といって有料だったが5年前(2005年)に無料化されたようだ。
清里を抜けて国道141号線に入り、12時ごろ野辺山に到着


気温14℃。車のドアを開けると少し乾いた涼しげな風が吹き抜け、高原に来たことを実感する。





会場の南牧村社会体育館と道を挟んで反対側にある公園には、宿泊するためテントを設営している人も多い。やはりウルトラを走る人達は普通じゃない。

受付を済ませ、アートスポーツのブースで「ショッツエナジーGEL」を6本購入。池袋店の鈴木店長にお会いできた。2月のウルトラマラソン講習会では、練習方法、ウェアリング、補給など大変参考になり、初めてのウルトラマラソンに不安なく臨むことができた。



選手説明会が始まるまでの間に国道141号線沿いにある「そば処ふるさと」で昼食をとる。
偶然入った店だが、古民家風の広い店内は落ち着いた雰囲気があり居心地が良い。
妻が注文したざるそば、私が注文した暖かいきつねうどん、どちらも美味しかった。

13時半から選手説明会に出席。

走るフリーアナウンサー高瀬みどりさんの司会で始まる。
事務局の?さん、コースディレクターの坂本雄次さん(日テレ24時間テレビ、RUNNER'S Wellness代表)による15分程度のコース説明のあと、第1回から昨年の第15回まですべて完走しているデカフォレスト(野辺山100kmを10回完走した人に贈られる称号)の中川さん、今年完走すると女性初のデカフォレストになる鈴木さんのトークショーを聞く。

当日の気温はスタート時(朝5時)4℃、15時ごろ16℃、最終ゴール関門19時11℃の予想。
後半、体が動かなくなってから寒くなるので注意が必要とのこと。

  • 100kmを走りきる人はメンタルの強い人。走り応えがあるコース。(坂本さん)
  • 焦らず、急がず、諦めず。(中川さん)
  • 「完走したいな」ではなく「絶対完走する」と信じること。(高瀬さん)
という言葉が印象に残った。


選手説明会が終了した後、妻・娘と合流して夕食までドライブに出かける。

向かった先は、明日のコースで40km地点にある小海リゾートシティ・リエックス。
国道141号線を小海まで走り、そこから急坂を6kmほど登り続ける。
想像以上の斜度と距離。明日はここを下るのか・・・

小海リゾートシティ・リエックス。ゴルフ、スキー、天然温泉を楽しめる高原リゾートホテル。

星空も綺麗だろうな。ゆっくり宿泊してみたい。

42km地点のエイドになる、八峰(ヤッホー)の湯。娘と並んで足湯に入りながら八ヶ岳を眺める。

宿泊地の清里へ移動。夕食に外でパスタとピザを食べたあと、宿泊先のペンション「カントリーイン・ボンファン」に19時半ごろ到着。インテリアが自然で素敵なリラックスできるペンション。ギタリストの村治佳織さんも宿泊されたことがあるそうだ。

早速、風呂に入ったあとエイドに預ける荷物をパッキング。

購入した記念タオル(四国今治タオル)、参加賞のTシャツなど。

21時半に就寝。 ...つづく(スタート~42km)