2013年3月31日日曜日

42.195kmの科学

42.195kmの科学 』(NHKスペシャル取材班/角川書店)


この本は、ロンドン五輪前にNHKスペシャル「ミラクルボディー持久力の限界に挑む」(2012年7月16日放送)で放送された内容を元に、番組では紹介しきれなかった逸話やデータも盛り込んだ読み物となっています。

副題に”マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」”とあり、あまり期待していなかったのですが、単なるつま先・かかとの話ではなく、読み応えがあり参考になりました。

ちなみに、私は、裸足でもシューズでもいいし、目標がタイムでも完走でも、旅ランでも、仮装でもいいと思っています。ランニングはいろいろな楽しみ方のある広くて深い趣味だと思っています。

さて、本書(番組)では、マラソンの記録を決める3つの要因、最大酸素摂取量(VO2max)乳酸性作業閾値(LT)ランニング・エコノミーについて、皇帝ハイレ・ゲブレシラシエ、世界記録保持者パトリック・マカウ、世界2位ロンドン銅ウィルソン・キプサングに密着して科学的に分析しています。

第1章 マラソンを高速化させた肉体の秘密

皇帝ハイレの肉体について科学的に分析しています。興味深かったのはトレーニング内容。「山道を走ることを強く勧めます」と語っていてロードの練習は週2回ほどしかしないのだそうです。練習は朝夕の2回。

朝:標高3000m
山道で1時間半程度のインターバル走、3時間ロング走(週1回)、上り坂を使った筋力強化など

夕:標高2400m
トレッドミルで15km走(3'00/km以内)+固定バイク13分以内に10km(160rpm

固定バイクは心肺機能だけでなく、足を素早く回転させるのに効果的な訓練とのこと。トラック選手だった1993年当時から実施しているそうです。

私も一昨年から芝や土コースで走り、固定ローラーも実施しています。レベルは違うものの目的は同じで方向性は間違っていないと確認できました。それにしても160rpm(1分間に160回転)で13分は凄い。インターバルもロードに拘らず、クロカンコースで実施してみようかな。

第2章 究極の”省エネルギー走法”

世界記録保持者マカウの走法に焦点をあて、LT値とランニング・エコノミーについて分析しています。LT値を超える、または乳酸が4.0ミリモルを超えると乳酸が急激に溜まり始めます。マカウは世界記録ペース(2'55/km)で走っている時でも3.2ミリモルまでしか上がらないそうです。疲れ知らずの走りにはフォームが影響しているようです。

重心移動
マカウの走法は、これまでの東アフリカの選手(前傾して足を大きくスイングして飛ぶような走り方)とは異なり、姿勢を真っすぐにして体全体の筋肉をリラックスさせ足を低く前へ出していくような走り方。マカウ自身も「飛ぶことにではなく、前進することにだけ集中しています」と、上下動の少ない走りを強く意識しているそうです。

着地
マカウの着地はフォアフットで着地時に受ける衝撃は体重の1.6倍と極めて小さいそうです。ちなみに踵寄りで着地する日本代表の山本選手は2.2倍。一般には3.0倍を超えるケースもあるそうです。これにはブレーキがかからない接地(接地の直前に一旦足底を地面と水平にしてからスッと引き戻して着地をする動き)をしていることが秘密のようです。マカウ自身も「衝撃を感じない着地をするよう心がけてきました」と、こうした着地を強く意識しているそうです。

また、ブレーキが小さく減速しづらいため、足がそっと地面から離れるような蹴り方でも十分ペースを維持できるそうです。より少ない力でスムーズに重心移動をする。効率的なランニング・フォームで走ることの重要性を再認識しました。ウルトラ系にも生きてくると思うので試行錯誤していきたいと思います。

この章の、東アフリカの選手はなぜフォアフットで走れるのかやアキレス腱の話も興味深かったです。

第3章 最強ランナーが生まれる驚異のビジネスモデル

マカウは極貧の少年時代を過ごし、賞金を稼いで家族を楽にしてあげたいと考えて20歳の頃に村を出たそうです。肉体の限界を超える局面でも、苦しかった生活の記憶が最後の気力を支えているそうです。ちなみに、ハイレもマカウもキプサングもお酒は飲まないストイックな生活を送っているそうです。強いわけだ。。。

第4章 人類が2時間を切る日~マラソン研究の最前線~

この章では加齢による記録の低下という項が興味深かったです。ジョイナー博士によれば、加齢による記録の低下は、筋力の衰えではなく、心肺機能の衰えからくると述べています。

一番の理由は、最大心拍数(一般的に220-年齢と言われる)が下がることで最大酸素摂取量(VO2max)が低下することが原因だそうです。

運動しない人の場合、30歳から10年ごとに10%低下しますが、激しい持久系トレーニングをしている場合、10年ごとに5%低下に抑えられるそうです。

20代から20年近く運動らしい運動をしてこなかったことが悔やまれますが、ハイレの「年齢というのはただの数字に過ぎない」という言葉を励みに、水泳やスピードトレーニングで低下の割合を抑えていきたいと思います。

2013年3月23日土曜日

第65回町田武相駅伝

3/20(水・春分の日)に『 第65回町田武相駅伝 』に参加してきました。主催:町田市体育協会、主管:町田市陸上競技協会。

小田急線鶴川駅に集合し、タクシーで10分ほどで会場に到着(1800円くらい)。

会場は東京都町田市にある町田市立陸上競技場(第三種公認)、通称:野津田競技場。JFLのFC町田ゼルビアの本拠地で収容人数は10,600人。Jリーグ開催基準(J1:15,000人以上、J2:10,000人以上)を満たすために改修され3/3にリニューアルしたばかりの新しい競技場。

この駅伝は1チーム5名。5kmの周回コースでスタート、中継、ゴールはすべて野津田競技場内トラックで行われます。合計25km。

参加費は1チーム3000円(1人600円)と激安。大会はガチな雰囲気でしたが賞品やお楽しみ賞は「皮をむきやすい手袋」とか「クリャファイル」などユルい感じでした(笑)

エントリーは、
一般男子 ... 111チーム(タスキ赤)
高校男子 ... 8チーム(黄色)
壮年男子 ... 10チーム(青)
高校女子 ... 2チーム(ピンク)
壮年女子 ... 4チーム(ピンク)
一般女子 ... 2チーム(ピンク)

他に距離の異なる中学女子: 11チーム(橙色)、中学男子: 17チーム(緑)も走ります。

今回は寛政大学(若)と寛政大学(老)の2チームで参加。どちらも一般男子の部です。私は(老)チーム。区間変更で2区を走りました。ナンバーカードはユニフォームの前後に装着。レース後に返却します。

9:10から開会式。この大会には青山学院大学A~Hの8チームがオープン参加。箱根を走ったランナーも走ります。

ウォーミングアップで2.5km jogしてWSx2本。バネがなく疲れのためか体も重く感じましたがやるしかない。幸い暖かくて(暑くて)怪我の心配はなさそう。

9:30 ... 中学生以外の部、137チームが一斉スタート!

5分後に中学生の部28チームがスタートしました。

(老)チームの1区は安定の川北コーチ。中学生も入り混じって順位は分からなかったけど好順位で帰ってきました。ただ相当キツそう。どんなコースなんだ。。。

ホームストレート中ほどの中継所でタスキを受け取り背中を押されてGO!

中継所~1km: 上り、下り、平坦、下り

第1コーナーから競技場を出て右へ上り坂を上っていく。今回は上りはペースで走って、下りを頑張る作戦。400mくらいで折り返して下りに入ってからペースアップ。前と後に赤タスキのランナーがいるのをチェック。

下り初めて前の赤タスキをパス。五分咲きの桜坂を一気に下ります。下り坂の途中で1kmのラップ3'46。ちなみに距離表示は残り1kmのみ。ラップはGarmin FA110の計測。

1km~2km: 下り、平坦

野津田公園北入口の交差点を右折。

前方に中学生は何人も走っているけど、赤タスキは見えない。マラソンの癖で楽に走らないよう大きな動きを意識して走る。

小野路交差点を左折して鎌倉街道に入ります。鎌倉街道に入って2km、7'25(Lap:3'39)。

2km~3km: 平坦(やや上り)、上り

鎌倉街道は僅かに上り基調。バネもなく、気を抜くとペースが落ちそうになるのでピッチを意識。

鎌倉街道を1km走り、別所交差点を左折。壁が現れました。左カーブになっていてその先にも上りが続いていると聞いていたので覚悟してかかる。

約300mで30m登る2段坂。上りの序盤で後方から赤タスキに追いつかれる。一旦前に出られるが後ろについて粘る。上り坂の途中で3km、11'34(Lap:4'09)。

3km~4km: 上り、下り、平坦、上り

ピークを越えて、今度は400mくらい一気に下り。下りに入り赤タスキと並走。

萩和材木店のT字路を左折。一旦後ろについて様子を伺う。それほど余裕がなさそう。

すぐに野津田公園北入口の交差点が見えてくる。やっぱり5kmって短いので出し惜しみしていると脚を余らせてしまいそう。

野津田公園北入口を右折して最後の上り坂が始まるところで渾身のアタック!

残り1kmの看板通過。ここでカウンターを食らったら厳しい状態でしたが徐々に相手の足音が遠ざかる。4km、15'28(Lap:3'54)。

4km~5km: 上り、平坦、上り、平坦

あとは1秒でも稼ぎ出す。上りきって一旦平坦。そして最後の上りへ。

競技場に入ると残り350m。

バックストレートで4コースへ入る(1~3コースはゴール用)。心臓バクバク。我慢我慢!!

ちげさんにタスキを繋いで時計を止める。19'01(Lap:3'33/0.97km)。Garminでは4.97kmでしたが、5km換算だと平均3'48/km。タフなコースでフラットの5kmより+1分くらい遅い感覚かなあ。久しぶりに心肺系を追い込みました。

ゴール後はジャージの上を羽織り、ダウン兼ねてコースを逆走しながら応援ラン。(老)チームは、博士、がしさんとつないで、1時間37分07秒、平均19分27秒(3'53/km)でゴール!

(若)チームもそれほど差がなく無事にゴール!

レース後はロッカー室とシャワールームを利用できJリーガー気分が味わえました(笑)

12:00 ... 閉会式、表彰

そして、なんと、(老)チームは一般男子の部 6位入賞!!
111チームも参加していたので全く期待していなかったので驚きました^^

一般男子は6位まで入賞で、1位~3位は表彰状と盾、4位~6位は表彰状が贈られます。賞品はレジャーシート(大)とハンドグリップ(笑)。お楽しみ賞でポカリスエットもいただきました。

その後、町田へ移動して美味しいビールで乾杯!楽しい一日、お疲れ様でした!

なかなかタフなコースでしたが青学の選手の素晴らしい走りも見ることができ、ガチな雰囲気も楽しかったです。長野マラソンに向けてもいい刺激になりました。

関係者の皆さん、応援の皆さん、参加された皆さんありがとうございました。

2013年3月16日土曜日

第1回伊豆トレイルジャーニー(装備、補給編)

第1回伊豆トレイルジャーニーの装備、補給、その他についての振り返り。次回以降に生かしたいと思います。

■ウェア … ●必携品
サンバイザー/OR
ウェア/山民会Tシャツ
アンダー/finetrack フラッドラッシュスキンメッシュノースリーブ
アームウォーマー/ZAMST アームスリーブ
タイツ/SKINS スポーツハーフタイツ
アンダー/CW-X スポーツショーツ
グローブ/パールイズミ バイク用指出し ●
レインウェア/finetrack エバーブレスフォトン上下 ●●(下は長ズボンの代用)
防寒着/TNF ライトヒートジャケット ● … 未使用
テーピング/New-HALE(膝、腸脛靭帯、足首、アキレス腱、足底)

風が吹く所と吹かない所とで気温差が大きく体温調節が難しかった。レインウェア上はほとんど着て、腕まくりや前を開けたりして調節。下は上以上に着脱が面倒で後半履きっぱなし。ロングタイツやカーフガードを着用すればよかった。アームウォーマーはZAMSTだと少し寒かった。

■シューズ、ソックス
シューズ/adizero TAKUMI REN
ソックス/drymax LITE TRAIL RUNNING 1/4 CREW

走れるコースと聞いていたのでトレランシューズadidas adizero XT3と迷いランシューズを選択。トレイルを走るにはソールが柔らか過ぎて疲労を増してしまったように思います。

そもそも私の走力ではロードでもRENはフルがギリギリと感じており、トレイルとはいえ70kmは堪えました。ロングトレイルでは軽さよりある程度の剛性がある方がよいのではないかと感じました。

珍しく右足に大きなマメが2つもできてしまいまいた。drymaxは初めてでしたが、シューズの影響の方が大きかったと思います。

■ザック
ザック/SALOMON ADVANCED SKIN S-LAB 5 SET

手持ちのTHE NORTH FACE SHRIKE 12Lと迷ってS-LAB 5Lに捻じ込みました。今回の装備品であれば8~10Lくらいが適当だったように思います。欲しい。。。

無理矢理入れたのでパンパンで体へのフィット感も悪く、レインウェアも入らないので着ない時は腰に巻いたりと不便でした。ハイドレの出し入れも難しく確認ができず、ジェルなどもどこに入れたか分からなくなってしまいました。多少重くても大きい方にするべきでした。

■その他必携品(使用)
カップ/SEA TO SUMMIT XCUP ●

250ml、44gの折りたたみカップ。そのままザックのポケットに入れたのでAP3でアミノを入れたら少し土埃が浮いていた(苦笑) ビニールか何かに入れた方が良かったかな。

■その他必携品(未使用)
携帯電話/iPhone4S(au) ●
ヘッドライト/PETZL ティカXP2(単4×3本) 87g ●
ヘッドライト/mont-bel マイクロヘッドランプ(CR2016×2個) 32g ●
ライト予備電池(単4×3本、CR2016×2個) ●
サバイバルブランケット/ザック付属 ●
ホイッスル/ザック付属 ●
テーピング用テープ ●
携帯トイレ/BIGWING モシモノ水なし衛生トイレ ●
ファーストエイドキット ●
保険証 ●
ゼッケン(前・後)、計測用ICチップ(前ゼッケンに付いている) ●

フル充電しておいたiPhone4Sの電池残量がゴール後には14%まで減っていました。Wi-FiはOFFにしておきましたが電波の届かない山中を走ると減りが早い。予備バッテリーがないと何かあった時に使い物にならないな。まあ、電波も届かないので使い物にならないけど。。。

携帯トイレは軽量(70g)で3回使える物を携帯しましたが使用する機会はありませんでした。


■その他携帯品
デジカメ/OLYMPUS Tough TG-620
目薬(花粉症)、ティッシュ(花粉症)

デジカメは入れる場所に困ってレインウェアの内ポケットに入れましたが、走る度に腹にあたるので後半は少し腹が痛くなってしまった。次回はザックに取り付けられるようにしたい。

■ナビゲーション
コースマップ ●
コンパス/SILVA No.3R ● … 未使用
防水マップケース/クラレファスニング防水マップケースM
GPSウォッチ/Garmin Forerunner910XT

配布されたコースマップの横断面のページを見えるようにして折り曲げてマップケースに入れました。高低の感じは分かって良かったのですが字が小さくて読めませんでした。「地点名、距離、高度」の情報を見やすい大きさで書き込んでおけば良かったなと思いました。

要所にはスタッフの方が配置され誘導してくださいました。マーカーもしっかりあり地図を見なくても迷う箇所はありませんでした。

マップケースは地図が痛まなくて良かったです。紐をザックに結び付けたので落とさずに済みました。丸めて胸ポケットに挿したのですが度々跳ね出してしまうのが少しストレスでした。次回は取り付け方を工夫したいです。

■補給 → 当初の計画はこちら

●水
スタート: ハイドレ1L(MUSASHI REPLENISH)
A1: アミノ200ml
A2: うどんの汁100ml?
A3: アミノ200ml、スープ100ml、ハイドレ500ml(水)補充

2.6L摂る予定でしたが2.1Lくらい。

寒さもあり喉は乾かなかったがレインウェアを着続けたので汗はかいていた。もう少し摂った方が良かったと思う。REPLENISHのお陰で脚攣りはなかった。A3以降は真水になり吸収が悪くお腹が冷える感じがした(トイレが近くなった)。後半用にもREPLENISH(粉末)を携帯すればよかった。

●補給食
クリフバー x 4 … 2個消費(500kcal)
ジェルブラスト x 1 … 1個消費(200kcal)
aminoVITAL(顆粒ミニスティック) x 6 … 3個消費
A1: バナナ1/3(50kcal)、塩、さくら葉餅1/2(100kcal)
A2: バナナ1/3(50kcal)、塩かつおうどん1/2(100kcal)
A3: バナナ1/3(50kcal)、塩、チョコ

SNICKERS x 1 … 未使用
PowerBar x 2 … 未使用
WGHPro x 3 … 未使用

1800kcal摂る予定だったが1200kcalくらい。ガス欠気味だったのかもしれない。

クリフバーは前半2個食べたがそれ以上甘い物に対する食欲がなくなってしまった。A2で差し入れでいただいたグレープフルーツとイチゴが美味しかった。後半はジェルブラストの酸っぱさが良かった。次回は違う種類、特に後半用に酸っぱい味を加えるなど工夫したい。

PowerBarとWGHProはどこに入れたか分からなくなってしまった。ロングではジェルフラスコに入れるなど工夫してもう少し計画的に補給しなければいけないなと感じました。

■戦略
A2まではアップくらいのつもりで行く予定でしたが、既に脚が終わってしまっていた。もう少しペース配分を考えて臨むべきだった。ロードのウルトラマラソン100kmも最初は撃沈だった。次回は今回の経験を生かして上手く走りたい。

■コンディショニング
風邪で薬漬けになり一週間走れず、ラン再開して一週間。やはり体力(心肺、筋肉)は落ちていた。レース前に風邪をひいてはダメ。また花粉症の影響か、前日から車酔いのような眉間辺りの気持ち悪さと胃のムカつきがあり集中力を欠いたところもありました。こればかりは風が吹かないことを祈るしかない。

延岡西日本マラソンの後、長距離の練習もできていなかったので脚も弱くなっていた。長野、STYに向けては良い脚づくりになったかな。

■GPSログ
Garmin Forerunner910XT はトレイル初使用。一度も衛星ロストすることがありませんでした。スタート地点で高度補正を行いましたが高度表示は全体に30~40m高く出ていたようです。低気圧の影響もあったかもしれません。ゴール後、6'16ほど止め忘れ。距離は70.2kmくらいでした。前日に75kmとの訂正がありましたが、当初発表の70kmに近い値でした。
 


こうやって振り返るのも面白い。第2回の開催が楽しみです。

2013年3月15日金曜日

第1回伊豆トレイルジャーニー(後半)

IZU TRAIL Journey 第1回伊豆松崎・修善寺間山岳競争大会 』 (大会愛称: 伊豆トレイルジャーニーレース後半

→ レース前半はこちら

11:06 ... AP2:仁科峠(にしなとうげ)、42.2km、5:06:21、通過順位78位

仁科峠に着くとこれまでの景色とは一変し、予想以上の風が吹き荒れていました。

エイドに到着して、山民会の ももこさん と かおちんさんにイチゴとグレープフルーツの差し入れをいただきました。ここまで甘い補給食に食欲が湧かず、全然補給できていなかったので本当に美味しかった!疲れた体には酸っぱい物がいいですね。笑顔で励まされ次へ向かう気持ちになれました。酷寒の中ありがとうございました。

エイドではバナナと楽しみにしていた「塩かつおうどん」をいただきました。温かくてとても美味しかったです。

ここで初めてトイレ(小)。スタート時に1L入れたハイドレの水(MUSASHI REPURENISH)はこの時点でもまだ残っていたので補給は先延ばし。寒さと風で感じませんでしたが、脱水になっていたのかもしれません。

ここでレインウェアの下も着用しました。レインウェアの下はゴール近くまで履いたままでした。

前日の説明ではここからゴールまで「カリフォルニアのよう。風が強くて木が生えない。晴れると駿河湾や富士山の絶景。夜景も綺麗。戸田峠からはロードとトレイルの混在」とのことでした。

11:11 ... 再スタート。簡単に体が吹き飛ばされる猛烈な風。風速は20m/s以上あったのではないでしょうか。

果てしなく続く稜線を見た時に、前日、鏑木さんが語った「この大会名に”レース”という言葉を使いたくなかった旅に行く。そんな気持ちで楽しんで欲しい」という言葉が思い出されました。

脚は終わっているけど、残ったエネルギーで楽しみながら旅のゴールを目指そうという気持ちになれました。

風早峠(かざはやとうげ)、宇久須峠(うぐすとうげ)。突風の繰り返しでなかなか周りを見る余裕はありませんでしたが、時々風の息が止まる瞬間があります。美しい風景に足を止めて写真を撮っていると、「綺麗ですねー!」と女子3位の選手に声をかけられました。

11:48 ... 塊の山(こんのやま)の辺りからは再び森の中。強風を遮ってくれて森のありがたみを感じました。

南無妙峠(なむみょうとうげ)、この辺り右側には伊豆スカイラインが通っています。

杉林の中は花粉で空気も真っ白(泣)。前日から花粉症が酷く車酔いのような感じがありました。

棚場山(たなばやま)。階段も多くて次第に臀筋や腰に疲れを感じてきました。ロングでは腰にテーピングを貼るのも有効かもしれないなあ。次回試してみよう。

12:38 ... 船原峠(ふなばらとうげ)で伊豆スカイラインを横断します。

ここからAP3土肥駐車場まで登り返し。ロードとトレイルを繰り返し、最後2kmくらいロードの登りが続きます。路上にコーンが設置されていました。交通量は少なめ。ここに来てようやくハイドレが水切れになりました。

歩き続けてようやく最終エイドが見えてきた!
 

13:09 ... A3:土肥駐車場、53.6km、7:09'00、通過順位102位


この区間でも順位を24位落としましたが、もはや順位はどうでもよくなっていました。

マイカップでアミノを一気飲み、ハイドレに500mlほど水を補給。バナナ1/3、キットカット小1個いただきました。スープは少しぬるかったかな。でも、凄まじい風の中、心は温まりました。

このエイドには山民会のまつくんの奥さんがいらして久しぶりにお話できました。数分後にまつくんも到着してお互いに写真を撮ったりして楽しかったです。

8分ほど休憩。トイレ(小)に寄ってから再出発しました。

エイドを出るとすぐに伽藍山(がらんやま)の登坂。そして、ロード。全体にトレイル率は高かったと思います。後半は階段率も高かったですけど(^^; 変化があって楽しめました。

古希山(こきやま)を越えると最後のボス山、達磨山(だるまやま)が見えてきます。

13:48 ... 達磨山(だるまやま)と一等三角点。

残念ながら空が霞んでいて遠くまでは見えませんでした。もう少し遅い時間の人たちは綺麗な富士山が見えたそうです。

達磨山を下ったところのロードも制御不能な凄まじい突風が吹き荒れ、みんな吹き飛ばされていました。酷寒の暴風の中、元気にコース案内をしてくれたスタッフの皆さんには本当に感謝感激でした。

トドメの小達磨山(こだるまやま)(地味にキツかった)を越えて戸田峠へ下山。

14:10 ... CP4:戸田峠(へだとうげ)、58.5km

道路を横断して僅かな傾斜の舗装の登り。脚に力が入らず走れない。空腹感はないけどガス欠だったのかなあ。

クロカンコースのような広々とした芝生の下り。重力の力を借りて下るものの続々と抜かれます。

「ゴールまで頑張りましょう!」などと声をかけていただきました。トレランは森の中で一人で自分と向き合う時間もあれば、応援の人も含めて一緒に旅をしているような意識が生まれたりするところがいいですね。

14:27 ... CP5:だるま山高原レストハウス、60.5km

AP3でハイドレの中身を水に変えたせいか少し腹痛になりました。常設トイレに寄ってトイレ(小)。ここまで鳴りを潜めていた花粉症のくしゃみが止まらなくなりました。ハクションしながら、観光客の応援に応えて出発。

道路を横断する箇所にはスタッフが配置されていて安全に横断できました。

標高も下がり、森で風も遮られて暑くなってきたので立ち止まってレインウェアの下を脱ぎました。

ラスト7kmくらいからはゴルフ場の間を抜けるロード。ここも重力の力を借りてトコトコと進むので精一杯。走れる選手はバンバン飛ばして行きますが、情けないほどに走れませんでした。

ゴルフ場を過ぎて左折し、虹の郷の北側にある最後のトレイルを走り、修善寺自然公園に抜けます。公園出口にあった常設トイレに寄ってトイレ(小)。

公園を出ると最後の登り。駐車場に行く時に通った坂だ。ここ登るのか~(泣)

登りきると、あとは下るだけ。残り2km、紙谷周辺では地元の方々が家の前で応援してくれました。

残り1kmを過ぎていよいよ修善寺温泉街へ。

道路からはゴールが見えないので、まだかまだかと思っていると、突然左側にゴールが現れました。ゴールの向こうではカメラマンなどが待ち構えていましたが、やはり旅のゴールは撮らなければと立ち止まってパシャリ。ステージ上の鏑木さんが「それでいいんです(笑)」とフォローしてくれました(汗)

15:35 ... ゴール:独鈷公園(とっここうえん)、70km、9:35:10、145位

朝6時に出発した長い伊豆の旅が終わりました。

W1:宝蔵院、8.5km、54'18、通過順位28位
AP1:黄金橋、25km、2:34'46、通過順位46位(-18)
AP2:仁科峠、42.2km、5:06:21、通過順位78位(-32)
AP3:土肥駐車場、53.6km、7:09'00、通過順位102位(-24)
ゴール:独鈷公園、70km、9:35:10、順位145位(-43)

抜かれっぱなしの展開。最終区間も大きく順位を落とし、目標より1時間遅れの結果となりましたが、初めてのロングトレイルを完走できて良かったです。いろいろ経験になりました。

UTMFの参加資格「70km以上のトレイル2回完走」の内1回をクリアもできました。走っている最中はロングは向いていないのかなとか、100マイルどころかSTYやハセツネなども出たくないなと思っていましたが。振り返ると課題は満載ですが楽しい思い出になりました。

荷物返却、閉会式などは少し離れた修善寺総合会館まで歩き。荷物を受け取り、猪汁をいただきました。これまた温かくて美味しかったです。

選手はスタート地点のすぐ近くにある筥湯(はこゆ)に無料で入れました。靴箱の数で入場制限していました。大きな檜風呂でさっぱりできました。

関係者、ボランティアの皆様、開催に向けた準備や当日も相当困難があったと思いますが素晴らしいもてなしで迎えていただき本当にありがとうございました。応援いただいた皆さんも寒い中ありがとうございました。

装備、補給などの振り返りへつづく...